香港ポスト ロゴ
  バックナンバー
   
最新号の内容 -20140411 No:3438
バックナンバー

フカヒレ輸入量3割減、腐敗取り締まり影響

 フカヒレ目当てのサメの乱獲が問題視され、近年はフカヒレ料理を提供しないホテルやレストランが増えているが、政府統計から香港のフカヒレおよび関連製品の輸入量が昨年は35%減少したことが分かった。4月9日付香港各紙が伝えた環境保護団体・世界自然基金会香港支部の話では、2012年の輸入量は8285トンだったが翌13年は35%減の5412万トンだった。再輸出も12年の2428トンから翌13年は2003トンに減り、このうち中国本土への再輸出は90%減の11万4000キログラムになった。同基金では本土への再輸出が減ったのは、官僚の汚職や腐敗に対する取り締まりが強化される中、昨年は中央政府が公務上の宴会でフカヒレを食べることを禁止し本土での需要が激減したためと推測している。フカヒレ販売業者によると、フカヒレの小売価格はこれまでの1斤(約550グラム)当たり約1000ドルから600~750ドルにまで下がったという。【関連記事】