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不足する納骨堂、住居ビルで違法に経営
清明節(4月5日)には多くの市民が墓参りに出かけたが、現在香港では公営の納骨堂が不足し、違法経営の民間納骨堂が増えている。4月6日付『文匯報』によれば、公営納骨堂は1万2000人が入居待ちしているのに対し、昨年末までに新たに売り出された数はわずか263カ所。平均待ち時間は30カ月、最長で55カ月待つことになる。市民は民営の納骨堂を利用しようにもその売値は年々値上がりしており、例えば沙田の「宝福山」では1人用の納骨スペースの販売価格は6万3000ドルするという。こうした状況から、住宅用ビルのフラットで納骨堂を経営する民間業者が増加。利用する市民も増えているが、住人ではなく墓参りに来る人たちの出入りが多いことや、ビル内の廊下や階段の踊り場、玄関などに線香をたいたりお供えを置かれることに不満をとなえる住民も多い。民間納骨堂は「城市規画条例」の違反になるものの、取り締まる部門がないため実際は野放し状態という。【関連記事】