バックナンバー
|
|
人手不足やインフレで葬儀費用が高騰
香港ではこのところ人手不足で葬儀費用が高騰しているという。3月17日付香港各紙が伝えた業界関係者の話によると、人手不足に加え、インフレや火葬場不足が料金に跳ね返っている。公営火葬場利用と葬儀がセットになったプランは2009年の1件3万7500ドルが、13年には20%増の同4万5000ドルまで値上がりした。民営の火葬場も09年の1件7万5000ドルから13年の同9万ドルへと、20%以上の値上がりとなっている。葬儀業従事者は約1万人と少なく平均年齢は40代。若者は葬儀業界に入りたがらず、また辞める人も多く、従業員の高齢化が進んでいるそうだ。昨年1年間に亡くなった人は約4万人だが、高齢者人口から推算すると18年には通年で約20万人が亡くなり葬儀が急増することが予想されており、今の2倍の人数を雇用しなければ対応できないという。葬儀業界では、業界は閉鎖的で数社による寡占市場で競争力に欠けると指摘。若者が抵抗感を持たないように政府によるPRが必要と話している。【関連記事】