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またも報道関係者襲撃、創刊準備中の中文紙
先の『明報』前編集局長への襲撃に続き、今度は創刊準備中の中文紙『香港晨報』の幹部が襲われる事件が起きた。3月20日付香港各紙によると、『香港晨報』の利婉嫻・副総裁と新聞部幹部の林健明氏は19日、オフィスのある尖沙咀の康宏広場から他の同僚とともに昼食に出掛けたところ、帽子とマスクをつけた男4人に鉄パイプで殴打された。犯人らは車で逃走し、他の同僚が警察に通報、利氏らは病院に運ばれ同日退院。警察は重要案件として捜査に着手した。『香港晨報』は「現在の香港メディア界には公平で信用力のある新聞が必要」として『東方日報』の元幹部らが2月半ばに発行を発表したもので、7月の創刊に向け準備が進められている。初期の発行部数は20万部を計画。中国政府など本土からの資金で発行するとのうわさが流れていたが、『香港晨報』準備委員会はすべて地元資金と強調した。会社登記によると発行元の香港晨報伝媒集団は昨年11月に設立され、株主はバージン諸島登記の国威控股となっている。【関連記事】