香港国際空港では第３滑走路を建設する資金を調達するため、香港での人民元建て債券（点心債）の発行が検討されているもようだ。３月１０日付香港各紙によると、これは全国政協に出席している香港空港管理局（ＡＡ）の許漢忠・行政総裁（ＣＥＯ）が明らかにしたもの。第３滑走路の建設コストは１３６２億ドルに上る見込みで、ＡＡは年央または第３四半期までにの資金調達案を政府に提出する予定だ。多くの政党が提案している点心債発行を前向きに検討しており、香港市民の空港として市民１人１口ずつ購入できるようにしたいという。インフレ連動型債券「ｉボンド」と同様の発行方法を採用することが考えられる。また許ＣＥＯは第３滑走路を建設した後は「さらなる拡張はない」と言及。埋め立てが難しいことを主な理由に挙げた。第３滑走は３．８キロメートルで、空港島北部を埋め立てて建設する。ただし建設コストは２０１０年に見積もった際には８６２億ドルだった。【関連記事】