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李首相の活動報告、「高度な自治」触れず
李克強・首相が3月5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で発表した政府活動報告では、香港について「高度な自治」などに触れなかったことが憶測を呼んでいる。6日付香港各紙によると、活動報告の香港に関する部分では「1国2制度の方針を貫き、全面的かつ確実に基本法を実施し香港・マカオの長期的繁栄と安定を維持する」「香港・マカオ特区政府が法に基づく施政で経済を発展させ、民生を改善し、民主を推進するのを支援する」などと言及したものの、過去10年用いられてきた「香港人による香港統治、高度な自治」との言葉はなかった。時事評論家の劉鋭紹氏はこれをシグナルとみて、中央が香港への管理を強化するか、政治体制改革の議論の中で香港社会に中央の権威性を強調する狙いがあると解説している。【関連記事】