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最新号の内容 -20140224 No:3404
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客室乗務員のセクハラ被害、加害者の大半は乗客

 平等機会委員会は2月20日、客室乗務員の勤務中のセクハラ被害に関する調査結果を発表した。21日付香港各紙によると、この調査は2013年11月から14年1月初旬にキャセイパシフィック航空、ドラゴン航空、英ブリティッシュ・エアウェイズ、米ユナイテッド航空の客室乗務員9000人を対象にアンケート用紙式で行われたもの。回答者392人のうち27%が過去12カ月内に勤務中に被害に遭ったと回答。47%は同僚が被害に遭うのを目撃したり、耳にしたことがあると回答した。また、女性337人のうち29%がセクハラ被害に遭ったと答え、男性53人のうち17%が同様の被害に遭ったと答えた。セクハラの内容で最も多かったのが「体に触られた」の41.8%、次いで「いやらしい目で凝視された」の31.8%だった。「言葉や文字などによるセクハラ」は18.4%だった。セクハラ加害者の59%が乗客だったが、次に多いのが上司や同僚で41%を占めた。しかし被害を上司に報告すると答えたのは半数のみで、25%は何もアクションを起こさず、残り25%も同僚や親しい友人に話を聞いてもらうと答えた。調査対象者数に比べ回答者が少なく回答率は4%となっているが、平等機会政策及研究専責小組の謝永齢氏は、回答率の低さは調査内容がセンシティブであることと、乗務員はフライトで香港不在が多いためとの見解を示した。【関連記事】