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ホームレス29%増、大卒者も14人
香港のホームレス人口が急増している。2月13日付香港各紙によると、2013年12月の香港内の路上生活者は社会福利署の調べで718人と、前年同期の555人から29%増の大幅な伸びをみせているという。11年から12年にかけても14%増加しているので2けた台の増加は2年連続。ホームレスになった理由はさまざまだが、最も大きな原因は高騰を続ける香港の家賃にあるようだ。職を失い家賃が払えなくなったのがきっかけになることが多く、香港社区組織協会の呉衛東・幹事は「板間房のような粗末なアパートでも月に1500ドルはする。加えて光熱費や水道代も負担になる。日雇いの仕事が多く安定しない彼らの収入では公園やサッカー場、歩道橋の下などで過ごすほかない」とコメントしている。また近年では高学歴のホームレスも増えており、全体の2%にあたる14人が大卒だという。大学進学率の上昇とともに、学歴に対する評価が相対的に低下したというのが背景のようだ。【関連記事】