香港警察は１月２８日、２０１３年の犯罪統計を発表した。２９日付香港各紙によると、１３年の犯罪件数は前年比４％減の計７万２９１１件で、過去１０年で最も低くなった。しかし、詐欺、恐喝、麻薬、殺人事件はいずれも前年に比べ増加した。詐欺事件の中でも電子メールのビジネスアカウントを使った詐欺は前年比１６８．１％増と大幅に増えた。詐欺事件の総数７５１８件のうち、１１５３件を占めている。被害額も最高の７．６億ドルに達した。また、オークションやネットショッピングなどインターネットによる商業詐欺は前年比３１．１％増の１４４９件だった。恐喝が前年比６９５％増と著しく増えたのは、チャット中のみだらな行為を元にネタにゆすられるケースが増えたため。計４７７件のうち被害者のほとんどが２０～３０代の男性で、被害額は数百ドルから９万ドルまでと幅広い。ほとんどの額がフィリピンへ送金されていた。殺人事件は全年の２７件から１２９．６％増の６２件となった。【関連記事】