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最新号の内容 -20140116 No:3380
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施政報告の貧困対策、低所得家庭に手当

 梁振英・行政長官が1月15日に発表した施政報告(施政方針演説)では、貧困対策として打ち出された「低所得在職家庭手当」が目玉といえる。児童を持つワーキングプアーの家庭を優先的に支援するもので、就業継続を奨励し生活保護のセーフティーネットに依存するのを防ぐこと、さらに世代をまたぐ貧困の悪循環を断ち切ることを目的とする。このため手当は家庭を支給対象とし、就業と労働時間にリンク、児童がいる場合は割り増しとなる。世帯収入中位数の半分以下の家庭で在職・労働時間の条件を満たせば毎月の基本手当(労働時間によって異なる)600ドルまたは1000ドルを全額受給、児童がいる場合は1人につき800ドル加算される。2012年のデータに基づくと、児童2人の4人家族で月収1万4400ドル以下の場合、月2200ドルまたは2600ドルを受給できる。政府は同措置による年間支出を30億ドルと見積もり、低所得家庭20万世帯余り、計71万人が恩恵を受けるとみている。【関連記事】