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サッカー八百長、報酬は1試合数万ドル
香港リーグの八百長容疑で、「廉政公署(ICAC)」は7日、プロチーム「愉園(ハッピーバレー)」の選手6人と球団の行政主任、スポンサー関係者、元選手の計9人(24~35歳)を逮捕したことを明らかにした。8日付香港各紙によると、スポンサー(中国企業)関係者と行政主任が選手に対し、八百長をすれば1人につき1試合あたり数万ドルの報酬を与えると持ちかけ、さらに選手が拒否しにくいように「八百長に応じれば戦力外になることはない」と誘ったという。9人全員すでに保釈されているが、逮捕された選手は上海人のコーチ兼チームキャプテン、大連実徳ユース出身のディフェンダー、香港籍・クロアチア籍・カメルーン籍のミッドフィールダー、モンテネグロ籍のゴールキーパー。この中には母国で八百長容疑の有罪となった外国籍の選手が1人いるとの情報もある。香港サッカー界に最も衝撃を与えたのが、逮捕者の中に「文武両道」と称された梁●軒が含まれていたことだ。元選手で愉園の行政主任を務めていた彼は裕福な家庭に育ち、名門中学(日本の高校に相当)を経て香港中文大学を卒業したエリート。2009年には香港代表として東アジア競技大会で金メダルを獲得した。現役引退後は中学の教師やサッカーコーチに転身、ピアノの名手としても知られていた。【●=にんべんに卓】【関連記事】