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『明報』編集局長、マレーシア人に交代
創刊約55年に及ぶ中文紙『明報』は1月6日、編集局長の交代を発表した。7日付香港各紙によると、就任から2年の劉進図・編集局長は新規事業開拓のため転任し、後任にはシンガポール在住のマレーシア人が就任するという。編集局長交代が突然発表されたことや、香港の事情に通じていないマレーシア人が外部から編集局長に就任することなどに疑問が持たれ、香港記者協会や識者が注視している。また『明報』編集局職員は経営陣に説明を求める署名を集めている。背景として昨年10月の無料テレビ放送免許をめぐる過度な報道が経営陣の不満を買ったほか、今年は天安門事件25周年やセントラル占拠行動を控えていることに配慮したと憶測されている。『明報』は1995年にマレーシア企業家の張暁卿氏に買収された。香港中文大学によるメディア信用力の調査では長年1位を維持していたが、先に発表された最新調査では『香港経済日報』にその座を譲り、題字に添えられていた「公信第一」を外した。