行政長官の普通選挙問題にかかわる政治体制改革の公開諮問が早ければ１２月４日にも開始される見込みだ。２日付香港各紙によると、間もなく始まる２０１６年の立法会議員選挙と１７年の行政長官選挙の公開諮問は１回目となるため、原則的な問題の討論となり、諮問文書には具体的な選挙方法の提案は盛り込まれないことが明らかになっている。諮問文書は香港基本法の政治体制に関する背景、原則、条文を網羅する部分と、選挙方法の６大議題に関する２つの部分からなる。６大議題とは（１）行政長官候補を指名する指名委員会の構成（２）指名委員会による民主的プロセスの内容（３）候補者数（４）普通選挙の方法（５）中央の任命権行使（６）行政長官が政党背景を持つことを認めれるか――で、具体案は示さず市民から意見を求める。特に指名のプロセスや候補者数が鍵を握るとみられているため、最も注目される問題となりそうだ。【関連記事】