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月餅の値上がり続く、9割アップの店も
『香港経済日報』が製菓店、レストラン、ホテルなどで販売されている計18社の月餅の価格を調査、今年の傾向を発表した。9月9日付同紙によると、まず値下げしたメーカーは皆無で、昨年と同じ価格で販売されていたのは鴻星レストランの月餅のみ。ほかの月餅は1.8~88.0%と上げ幅にバラつきはあるものの、軒並み値上げとなっているという。値上がりの筆頭はペニンシュラホテルのミニ月餅で、258ドルから485ドルと88%、およそ9割近い値上げに踏み切っている。ホテルは値上げが総じて激しく、九龍ホテルも2種の月餅がそれぞれ14.7%、43.3%高となった。高級路線はとどまるところを知らず、香港で一般市民が口にする月餅は1個50ドル程度が相場だったが、ついに1個当たり100ドルの大台を超える月餅も発売された。特にアイランドシャングリラホテルの「四黄白蓮蓉月餅」は4個入り588ドル、1個147ドルになる計算だ。各社では値上げの理由について原材料価格の高騰を挙げているが、香港工業総会は「年に1回きりの贈答に出し惜しみをしたくないという体面を気にする市民感情も影響しているのではないか」と分析している。