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高速鉄道建設、作業員200人がストライキ
広州市から香港を結ぶ高速鉄道の香港区間建設現場で、作業員約200人が劣悪な労働環境への不満からストライキを行った。8月27日付香港各紙によると、ストが発生したのは葵涌から元朗までを結ぶトンネルの建設現場で、作業員らは地下で爆破作業などに携わっている。請負会社の礼頓建築に採用された作業員約200人が26日朝7時に現場入り口で座り込みを始めた。きっかけは25日朝、会社側が突然、昼食時は地下のトンネル内で食事することや、5分遅刻すれば時給半減、15分遅刻すれば1時間分の時給を削減すると通告。作業員側は、爆破作業を行っているトンネル内はほこりが多くて暑いことや、マスクを付けなければならないのに食事できるわけがないと訴えた。特区政府労工処の仲裁によって会社側の要求は取り消しとなり、ストは約14時間後に収束。27日から作業が再開された。労工処はスト事件を重視し、香港鉄路公司(MTRC)に接触して労働環境の改善を要求している。