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チャーター銀、企業の人民元越境融資を処理
スタンダード・チャータード銀行の中国法人は7月18日、中国人民銀行(中央銀行)による越境人民元業務プロセス簡素化の発表後初となる人民元の越境融資を処理したと発表した。19日付『信報』『星島日報』によると、同行は国際的著名メーカーの中国地区本部が域外の関連会社に対して融資する27億元を処理した。期限は1年で、資金は同メーカーが中国本土内に留保している人民元資金で、同行の融資ではない。10日に発表された越境人民元業務のプロセス簡素化では、本土の非金融機関が本土の商業銀行に申請して海外の関連会社に人民元を融資することが可能となった。これまで人民元の余剰資金を域外に持ち出せず本土に滞留させていたグローバル企業は、世界での流動資金一括管理に人民元資金を組み込めるようになった。チャーター銀の中国法人は昨年11月、試行として米グローバル企業が海外の関連会社に33億元を融資する際に人民銀上海支店に申請して処理したが、今回は直接処理できることとなり、プロセスは大幅に簡素化された。