１２５年の歴史をもつピークトラムが、政府のうっかりミスで年内で営業停止になる危機に陥っている。７月１８日付香港各紙によると、現在ピークトラムを運行している山頂纜車有限公司の経営の法的根拠となっているのが「山頂纜車条例」だが、１０年間の営業許可が年内で期限切れとなるため、同社が延長を政府に申請したところ、その際に延長にかかわる条項が一過性の措置であることが露見した。問題はそれが今まで見落とされていたため、いまだ新条例が制定されていないこと。ピークトラムの営業停止を避けるため、特区政府では急きょ同社に対し２年間の延長営業を認める臨時措置を提案、新条例は２０１５年施行をめざし制定を急いでいる。一方で今回のうっかりミスには多くの批判が向けられている。立法会の王国興・議員は「あきれて物も言えない。ケーブルカーのないビクトリアピークなど考えられない」と怒りをあらわにした。