広東省の西側に位置する広西チワン族自治区内の河川で、金属による汚染が確認された。７月７・８日付香港各紙によると、汚染が確認されたのは同自治区の賀江。６日早朝に同河川で大量の魚の死骸が浮かんでいるのが発見され、水質を検査したところ、基準値の２．２倍を超えるタリウムと６．６倍超のカドミウムが検出された。管轄となる賀州市政府では、周辺で無許可で操業していた複数の精錬工場と採掘場を汚染源と特定、業務停止を通告しているが、関係者の処分は未定だという。賀江は仏山や珠海に注ぐ珠江の支流であり香港やマカオへの影響も懸念されたが、水質調査を行った国家環保部の許振成氏は「汚染の範囲は限られており、希釈が進むことが予想されている。汚染による影響はほぼ出ないと言っていい」とコメントした。現在、賀江とその支流の水は飲用禁止、またとれた魚類も食用を禁じられている。