深セン市の富裕層の間では滋養強壮のため母乳を飲むことが流行しているようだ。７月３日付香港各紙が伝えた『南方都市報』の報道によると、現地の家政婦紹介会社が成人向け乳母のあっせんを行っている。同社では「母乳は優れた健康補助食品で、特に手術したばかりの人にはつばめの巣よりも効く」と宣伝。高収入で、仕事のプレッシャーが大きく、体が弱い富裕層をターゲットにしている。同社のある顧客は香港から来た富裕層の夫婦で、深センに来てすぐに病気になり栄養が吸収できないため、各人が１人乳母を雇って毎日母乳を飲み体調が回復したという。成人向け乳母の月給は１万５０００～１万６０００ドル程度。健康でルックスが良い乳母はさらに高くなる。ある上場企業の幹部は乳母を雇い、搾乳したミルクを１日に３～５回、毎回５００～８００ミリリットル飲んでいるが、直接飲んだことはないと話している。衛生部の規定では、母乳は一般食品ではないため商品としての生産や販売、経営は違法。公安局は成人向け乳母は性的サービスに当たる疑いを指摘するものの、摘発は難しいという。