香港の若年層の約４分の１は、就職しても１年以内で転職していることがわかった。６月７日付『香港経済日報』によると、この調査は香港青年協会が１５～２９歳の青少年５２５人を対象に転職に関する意識調査を行ったもの。高卒や大卒など学歴はさまざまだが、全体の２３．５％は新卒で入社した先を１年以内で退職しているという。また、４３．４％が業務経験が少ないことが自分の評価を下げていることは承知していながらも、その一方で５１．２％は月収の希望額を２万ドル以上と答えており、現実と希望の折り合いがついていないケースが多いようだ。この結果についてコンサルタントのマッキンゼー社の倪以理・総経理は「若い人は仕事で挫折するとすぐに辞めてしまう。学校では挫折への対応力を指導すべき」とコメント。同協会の馮丹・副総幹事も「多くの若者が趣味に近い仕事や満足感が得られるような仕事を選ぶ傾向にある。未経験の仕事にも可能性を見いだしてほしい」と述べた。