３月２日に北角の商業ビルで起きたエレベーターの落下事故で、管理会社が実際には行っていないワイヤー交換を完了したと、虚偽の報告をしていた疑いがでてきた。３月５日付香港各紙によると、これは機電工程署があきらかにしたもので、同署は事故機の検分でワイヤーが赤さびまみれになっていたことに着目、ワイヤーが使用開始後１半年でさびが付くことはあり得ず、管理を行っていた信科工程が一昨年に交換し、半年前に検査をしたとされる証言の信ぴょう性が低いと判断したという。また、修理担当者の日誌にも交換についての記載はなく、ワイヤー購入の記録も無かったようだ。最終的な原因はまだ調査中だが、同署の薛永恒・副署長は、安全確認の義務を怠った同社への対処として「営業ライセンスのはく奪もありえる」と述べた。また現在、機電工程署では信科工程が管理している香港域内のエレベーター２４８基の安全性の調査を進めているが、同社が入居している観塘のビルを含む８基を使用停止にしている。