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粉ミルクの並行輸入に市民の反発強まる
中国本土からの観光客が香港域内で粉ミルクを買い占め、本土で販売して利ざやを稼ぐ並行輸入行為が問題視される中、香港市民の反発が激化している。1月28日付香港各紙によると、ネットを介し集まった市民20人がMTR旺角東駅で27日、過載積とみられる本土観光客の荷物を、警察や警備とは別に点検し通報する抗議活動を行った。香港市民の行動に反発を覚えた観光客は多く、衝突が絶えず警察が仲裁に入る場面も少なくなかったが、ほかにも荷物が多い香港市民の乗客が間違われトラブルになるケースも多かったようだ。食物及衛生局の高永文・局長は「卸でも販売店でも必要な分は供給している。粉ミルク不足は一時的なもの」と平静を呼びかけ、また「政府はさらに厳しい措置を取ることもあり得る」との声明も発表したが、混乱はしばらく続きそうだ。