康楽及文化事務署は１０月１８日、ビクトリア公園内に生えていた大木の健康状態と倒壊の危険を考慮し、伐採したと発表した。同日の『明報』『香港電台』が伝えたニュース速報によると、この樹木は豆科のサイカチの一種で、高さは１４メートル。香港で見られる古木を紹介する『古樹名木冊』にも掲載されていた。しかし、同署が昨年９月に視察を行った際に大量の葉が枯れ落ち、弱っている様子が確認された。その後、枝の手入れや肥料を使った土壌の改善などさまざまな手当を施したものの、健康状態は引き続き悪化したという。今年８月の視察でさらに衰弱が見られたため復元は難しいと判断。市民の安全を第一に伐採が決まった。枯れた原因は真菌による浸食とみられている。香港では数年前から大木が倒れる事故が相次ぎ、１０月１１日にも大埔でトラックが大木の下敷きになり１人が死亡する事故が発生したばかり。