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国民教育、教育指導ガイドラインの廃止へ
道徳・国民教育科推進委員会は9月27日、第2回会議を開催し、教育指導ガイドラインを不要とするなどの提案をまとめた。28日付香港各紙によると、会議での合意内容は(1)道徳・国民教育科は政府公認の教育指導ガイドラインを必要とせず、現在のガイドラインは失効した(2)政府の教育指導ガイドラインは必要としないことから、政府に対して修正や検討は提案しない――。これが道徳・国民教育科の「撤回」を意味するかについて同委員会の胡紅玉・主席は「市民各自の表現に任せる」と述べ、国民教育を導入するためよりどころが必要な学校は現在のガイドラインを参考にすることが可能と説明した。だが学民思潮や国民教育家長関注組などの反対派は、学校での国民教育推進を容認しないよう全面撤回の実質的行動を求めている。香港電台(RTHK)ニュースによると、学民思潮のメンバー約100人は30日に梁振英・行政長官の自宅前までデモ行進を行ったほか、10月1日には国旗掲揚式が行われた湾仔の金紫荊広場周辺でメンバー約30人が抗議活動を実施。金紫荊広場に進入しようとしたところを警察に止められた。