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行政長官選挙、中央が前回の教訓汲み取る
前期立法会で親政府派の取りまとめ役だった民主建港協進連盟の葉国謙氏は、中央の行政長官選挙への対応について語った。3月10日付香港各紙によると、葉氏は前回選挙の唐英年氏と梁振英氏の争いの後4年余りも親政府派が内部分裂を引きずった教訓から、中央は親政府派を団結させるため早期に林鄭月娥氏への支持を表明したとの見方を示した。このため林鄭氏は700票以上を獲得するとみる。また全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の范徐麗泰・常務委員は「中央の風向きは全く変わっていない。ただし『欽定』とみなされるのを利用して林鄭氏に打撃を与える者がいるため、行政長官の4大基準をあらためて述べた」という。林鄭氏の推薦票には前回の唐氏と梁氏の両陣営の委員が含まれていることを挙げ、林鄭氏が香港各界の団結を図れるとみる。一方で民主派が曽俊華氏を推薦したことは競争のある選挙を目指したに過ぎず「曽氏の政権公約(マニフェスト)と民主派の主張は異なり、曽氏は社会の団結を達成できない」と断言。さらに林鄭氏が出馬表明して中央の支持を得たとたんに民主派の攻撃目標になったと指摘し、「中央と敵対したい者や香港をさらに分裂させたい者がいる」と批判した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17008