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最新号の内容 -20170310 No:1474
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《108》天国でもエロを続けて

動物との幸せな時間

在りし日のプリン君(飼い主さん提供)


エロ男爵猫、虹の橋の向こうへ

 

 エロ男爵こと、本名プリンという猫さんのことを知るようになった。そして先日、男爵が虹の橋を渡ってしまったと聞き、ショックで大声をあげてしまった。エロさんは16歳。捨て猫だったが動物好きの家族に拾われ、大切に育てられた。そして、人間家族の指揮官となっていたそうだ。仕事でお付き合いのあるその飼い主さんとは、毎年3月になると、「そろそろエロ(盛り)の時期が来ましたね」と話をする。お互いの動物の近況を報告するのが楽しみだった。

 

 飼い主さんの日本のご実家では最大時に猫5匹、犬5頭が永住していたそう。加えて小動物のハムスター、金魚、カエル、ウサギも上がり込む。カエルさんは、餌をたらふく食いまくり、王子の姿に変わりどこかへ去っていたとな。

 

 その家に自らやってくるもの、道に捨てられているもの、いろいろいるけれど、ご両親も含めみんなが行き場のない動物たちを見ると家に連れてきてしまうのだとか。現在は、気どり屋さんのメス猫21歳、夫犬14歳と娘犬10歳に。しかしこのファミリーの動物の平均年齢の高いこと、いかに大切に育てられているかがわかる。

 

 なぜエロ男爵と私が呼ぶようになったかは、メスに対するパッションで生きているネコのような気がしたからだ。飼い主さんいわく、去勢済みなのに、若い時から老猫になるまで一貫して女子高生やメス猫が大好きで、女子学生さんのスカートの中に潜り込もうとするらしい。しかも、太ももに触るのが趣味。そして、メス猫を求め、家を勝手に出て、気まぐれにフラーっと戻ってくるという。

 

 猫らしく朝は早起き。外に出せニャー! と叫び、人間はしぶしぶエロ様の命令に従い、ニャー、飯をだせ! と騒げば、二つ返事。人間は猫に飼われるというのがわかるような気がする。筆者は、エロ男爵はいくつ歳をとっても恋をして自由な生活をしているのだな、といつも思っていた。

 

 エロ男爵は好きな生活をして、真夜中にお出かけになり、いつもなら午前様で朝薄暗いうちにご帰宅になって、ニャー(ドアを開けろ)と言う。しかし、今回はしばらく家には帰らず、玄関先に戻った時に倒れ、獣医に担ぎ込まれその3時間後に急性腎不全で亡くなったそう。最後は苦しかったかもしれない。しかし、猫生を謳歌し、長期間病気を患うのではなく、短期で病気を始末し、旅だった。この姿が勇ましく、また最期まで家族のもとへ帰る、そんなプリン君の愛と忠誠を筆者は感じた。

 

 私はエロ男爵飼い主さんご一家に一言、言いたい。「いつも行き場のない生き物を救ってくださってありがとうございます」