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GDP伸び率、2016年は1.9%
陳茂波・財政長官は2月22日、2017/18年度財政予算案とともに16年の経済統計と17年の経済見通しを発表した。16年通年の域内総生産(GDP)伸び率は前年比1.9%で、昨年11月に発表した1.5%の予測を上回った。外部環境の下振れ圧力が減退したため、輸出伸び率は1.7%となり前年度のマイナス成長から好転。観光業の回復に伴い小売業総販売量は第4四半期にマイナス3.6%にまで改善されたが、通年ではマイナス7.1%。消費者物価指数(CPI)伸び率は2.4%、政府の一過性の措置による影響を除いたCPI伸び率(基本物価上昇率)は2.3%で、5年連続の鈍化となった。陳長官は17年の経済動向について「先進国の経済成長は緩慢で、世界各地の政治情勢の変化による未知数、ポピュリズムや保護主義の台頭が世界経済の先行きをさらに複雑化させる」と懸念。ただし香港経済はインフラプロジェクトや住宅建設などの内需に支えられるとみて、17年通年のGDP伸び率は2.0~3.0%、CPI伸び率は1.8%、基本物価上昇率は2.0%と予測している。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16120