中国人民政治協商会議（政協）委員を務める選挙委員５１人は２月１５日、行政長官選挙で林鄭月娥氏を一致推薦すると発表した。１６日付香港各紙によると、林鄭氏は１５日、政協の委員ら３５人と会談。召集人である劉漢銓・全国政協常務委員は、政協の委員で２度にわたり会議を行い、５１人が一致して林鄭氏を推薦すると決定したことを明らかにした。推薦と投票を一致させるかどうかについて劉氏は「考えを変える十分な理由がない限り、推薦した候補者に投票しないのは誠意がない」と述べた。同委員には長和実業の李沢鉅・副会長、九龍倉集団の呉光正・首席顧問、新世界発展の鄭家純・会長ら大手デベロッパー代表も多い。すでに林鄭氏を推薦することを明確に表明した委員の票は１８８票、林鄭氏への支持に傾いている組織の票も合わせると５００票余りに上る。だが親政府派の約８００票のうち３００票余りは財界であり、林鄭氏にはそれらの票が投票段階で曽俊華氏に流れるとの懸念がある。このため林鄭氏は７００票以上の推薦票を集めない限り当選は確保できないとも指摘されている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16813