年々、巧妙化が進む香港市民と中国本土住民の偽装結婚。入境処は先ごろ、偽装結婚を手引きした組織の主犯格３人（香港市民）を含む計１２８人を逮捕した。２月１１日付香港各紙によると、当局は２０１６年３月から大規模摘発を開始、香港域内の８０カ所以上を捜査した。逮捕された１２８人（男５５人、女７３人）は２２～６８歳で、うち８７人が香港市民、４１人が本土籍。中には大学生２人も含まれていた。この組織では、ＳＮＳやアプリを通じ「広東、福建、海南省などの本土人と偽装結婚すれば報酬８万～１０万ドル」との誘い文句で参加者を募っていたが、実際若者たちに支払われたのは５０００～２万５０００ドル程度だったという。組織は本土人からは偽装結婚手配の報酬として１人当たり８万～１５万人民元を得ていたようだ。当局の調べで、この組織は少なくとも１２２件の偽装結婚に関与し、１０００万ドル以上の利益を得ていたものとみられている。逮捕者のうち５２人が起訴され、うち３８人が罪状を認め、判決が確定し服役したのは２４人。ほかの１４人は裁判中だ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15261