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最新号の内容 -20170210 No:1472
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《107》将来の夢は獣医さん

 

動物との幸せな時間

アラン君とお母さんと2匹(筆者撮影)

 

動物の救世主アラン君

 

 アラン(Alan)君は13歳。彼は、犬の気持ちや彼らが置かれている状況を大人より的確に判断する男の子。しかも、いつも礼儀正しい。いつぞやか、我が家の獣たちが散歩していた時に、お母さんのConstanceさんと2匹の兄弟犬であるモモと熊猫(パンダの意味)を連れて散歩をしていた。普段、我が家の大型犬に話しかける人は非常に少ない中、アラン君は近寄ってきて、犬にそっと握り拳を差し出して彼のにおいを嗅がせて、私の犬をなでていた。うち1匹は人になでられるのが嫌なのだが、彼は的確に犬がどうして嫌がるのかを説明してくれた。当時まだ彼は小学生だっただろうが、将来は獣医さんになりたいと話してくれた。

 

 さて、アラン君は今回恥ずかしがりながらもインタビューに応じてくれた。彼が一緒に連れて来たモモと熊猫と遊ぶ姿を見ていると、動物への情熱と愛情が分かる。おやつ袋を持ちながら2匹をトレーニングするアラン君。お母さんは説明してくれた。熊猫は以前モモが大型犬に噛まれたのを今も覚えていて、大型犬がモモのそばを歩いているだけで「がうう」と吠えて怒るそうなのだ。モモは耳が聞こえないので、熊猫は弟をいつも守っているのだという。でも、何もしない犬にも怒るので、親子はいろいろなトレーニングの本を読み、現在その教えを実行中だ。

 

 モモと熊猫は乳兄弟。子犬1匹ではお散歩のときもつまらないのでは? と2人は考え、結局2匹を譲り受けることに。2匹を迎えたことでの変化をアラン君は、「家に1人でいても寂しくないし、一緒にいて楽しいよ。2匹が来る前は、家で1人でボーっと座っている状態だったし!」と言う。お母さんいわく、前はトイレもドアを開けていないといけなかったけれど、2匹をもらったことで、兄弟ができたような感じになったのだそう。絶対分かりきっていることなのだが、アラン君にモモと熊猫のどっちがもっと好き? と聞くと、「そんなの同じだよ」と。

 

 実は、私が約2年前に引き取った2匹の犬がいつも飼い主を待ち続けて船着き場にいて、ひどいスタッフからドアで体を挟まれたりしていたことをアラン君が教えてくれたのだ。そして、家のない犬たちのことをいつも心配している。私は、こんなに優しい子に出会ったことがない。

 

 お母さんは、彼は特に動物への共感が強い子だという。アラン君は、犬がどうして攻撃的になるのか、ほえるのかを私に話してくれる。まるで、動物の専門家から話を聞いているようだった。将来は動物関係の仕事に就きたいと語るアラン君は、動物の救世主だろうな、と私は信じている。