廉政公署（ＩＣＡＣ）の運営を観察する諮問委員会は１月１１日、２０１６年に同署が受けた汚職に関する通報件数を発表した。１月１２日付香港各紙によると、１６年の通報は計２８９１件（選挙に関する通報は含まない）に上り、同署が受けた通報全体としては前年に比べ３％増加した。ただし、２８９１件のうち調査対象となったのは１９８６件で、前年比２％増。汚職通報の中で最も多いのは民間企業のケースで１５年と同じ１８３３件だった（うち調査対象は１４２２件）、公共機構に関するものは２１１件の同６％増（同１１２件）だった。政府部門に関するものは８４７件の同１０％増だったものの、調査対象は４５２件で前年に比べ２％減少した。政府部門で最も通報が多かったのは、警務処で前年比９％増の２４１件。これに地政総署の７５件、食物環境衛生署の７０件が続いた。一方、選挙に関する通報は８５８件（うち調査対象は８０９件）に上り、その中の１６３件（同１３４件）は立法会選挙に関するもので、選挙人買収の疑いや支持を獲得したという虚偽情報の提供などだった。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=13777