タクシーの運転手が、乗客の女性が授乳する姿を盗撮し、写真をネットにアップロードしたことが問題となっている。１２月４日付香港各紙によると、３日朝、ある男性ドライバーが後部座席で外国人女性が丸首のセーターの胸元を下げて乳児に母乳を飲ませる姿をモザイク加工せずにフェースブックの「的士司機資訊網Ｔａｘｉ（タクシー運転手情報網）」に投稿。ネットユーザーから批判が噴出した後に写真は削除されたものの、すでに他のページに転載され、プライバシーの侵害という指摘や運転手の道徳のなさへの批判のほか、授乳室の増設を望む声など、多くのコメントが寄せられている。写真には運転手の顔の口元から胸のあたりまで写り込んでおり、その角度から推測すると車内に設置された防犯カメラの画像ではなく、携帯電話や何らかの撮影機材を使って映したものとみられる。今年９月にタクシー業界は政府当局に対し、乗車拒否やぼったくりの防止および防犯を理由に車両に防犯カメラの設置を要求し同意を得た。現在は４０台で試用が始まっており効果が確認されれば今後２０００台まで増やす計画だが、このたびの事件によりプライバシー尊重の機運が高まり、設置拡大は難しくなりそうだ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16271