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連続殺人のエリート銀行員、終身刑に
2014年に湾仔でインドネシア人女性2人を殺害した元エリート銀行員の裁判が11月8日開かれ、殺人罪が成立し終身刑が言い渡された。9日付香港各紙によると、被告は投資銀行バンクオブアメリカ・メリルリンチの元社員の英国籍の男(犯行当時は29歳)で、14年に女性2人を虐待した上、殺害。遺体を動画や写真に収めるなどの残忍な犯行は当時、香港社会を震撼させた。11月8日の裁判では、男性5人、女性4人で構成された陪審団が5時間余りにおよぶ審議の末、全員一致で、殺人罪が成立すると裁定。同時に成立した死体遺棄罪の懲役3年と併せ、終身刑となる。裁判官は、被告は本来、社会的地位、収入ともに高く、恵まれた環境にいたにもかかわらず、ドラッグに手を出しアルコールやポルノにおぼれ、さらに殺人を犯したと指摘。しかし、後悔の様子は見られず、現在も性的虐待に対し幻想を抱いており、再犯の危険性が高いとして、終身刑を言い渡した。弁護側は、被告が英国で服役できるよう申請すると話しているが認められるかは不明。被告はケンブリッジ大卒で、IQは137に達するといわれている。また、母方の祖母は香港生まれの中国人で、祖父は勲章を得たこともある警察官だったと報じられている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15970