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電話詐欺、容疑者は日系の少女
香港で中国本土の公安を名乗る電話詐欺の被害が頻発する中、日系の18歳の少女が詐欺に加担した容疑で身柄を確保された。10月11日付香港各紙によると、西九龍の豪邸に住む女性実業家(31歳)が7日朝に香港入境処職員から電話を受け、その電話口で上海の公安を名乗る男から本土でマネーロンダリングの容疑がかかっていることを説明され、調査保釈金として100万ドルを払うようにと言われたそうだ。女性は、最初は話を信じて現金を用意したものの、その後怪しいと感じて香港入境処に電話をして確認すると、そのような事実はないことが判明。警察に通報するとともに捜査に協力し、犯人をおびき寄せるため騙されたふりをすることになった。同日の夕刻、お金の引き渡し場所に少女が現れ、インターポール(国際刑事警察機構)の委任状を掲示して現金を受け取ったところで、警察が詐欺容疑で身柄を確保した。少女の話では、過去に詐欺に遭ったことがあるため、上海の公安に「調査員」として見込まれ、別の経済犯罪の保証金の回収を委任されたのだという。委任状はネットを通じて受け取って自分で印刷したと話しており、香港警察は偽物とみている。少女は日本人の父親を持ち、日本語、英語、標準中国語、広東語、ドイツ語に堪能で音楽の才能を持つ美少女だと報じる香港紙もある。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15842