アワビやフカヒレを使った高級料理を提供するレストラン「新同楽魚翅酒家」のセントラル店が９月２３日に閉店した。同日付『明報』によると、家主とテナント賃貸料について合意が得られず、閉店を決めたという。スタンレーストリートに位置するセントラル店はオープンからわずか３年しかたっていない。現在の家賃は月額６１万８０００ドルだが、家主は今年４月から月額６６万８０００ドルで新たな借主を募集していた。とはいえ、土地註冊処の記録では実際には４９万ドルで新たな借り手と契約したことになっているという。中国本土客の減少と小売りの冷え込みでレストランの売り上げ昨年に比べ１５～２０％は減っていたそうだ。新同楽は１９６９年に創業し、かつてはミシュラン３つ星評価を受けたこともある有名店で、１９９０年代には米国やカナダにも進出。しかし２００１年に金融危機で全店閉鎖に追い込まれた。その後０７年に再開し、現在はチムサーチョイとインドネシアに支店がある。セントラル店最後の営業日となった２３日のランチタイムと前日の２２日は閉店を知った客で予約がいっぱいとなり満席だった。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14512