国際格付け会社のムーディーズは９月１２日、先の立法会議員選挙の結果を受けたリポートを発表した。１３日付香港各紙によると、ムーディーズは「非親政府派が前期より２議席多い２９議席を獲得したことから議会では議事妨害の状況が続き、立法の進展と効率を削ぐ」と懸念を表し、香港の信用評価にマイナス影響を与えると指摘。香港の格付けは現在「Ａａ１」、展望は「ネガティブ」だが、引き下げる可能性もある。また「非親政府派は民主派から本土派に至るまで大部分が少数の議席に過ぎないものの、統一的に議事妨害を通じて政府への不満を表明する傾向となる」ため、立法過程はスローダウンし予測は難しいとみる。過去数年も多くの立法が遅延したが、その状況が来年３月の行政長官選挙まで継続または激化し、同時に香港と中国本土との関係にも影響し、長期的には信用評価にマイナスになるという。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15148