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最新号の内容 -20160913   No:4026
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上海ガニ、昨年より約15~20%割高

 上海ガニシーズン到来も、中秋節に向けて販売される上海ガニの相場は昨年より割高となるもようだ。9月10~11日付『香港経済日報』によると、上海ガニ専門店、老三陽は江蘇・浙江省の太湖産上海ガニの第一陣到着が例年よりも遅れることを明らかにした。当初は9月9日に到着するはずだったが、中国の検疫当局の検査が遅れており、香港到着は12日になったという。同店店主の話では、今年7月は江蘇省一帯に雨が多く、太湖の水位が4メートルまで上昇。これは十年ぶりのことという。水位が高くなると水草が腐り、成長できず死んでしまうカニも多い。このため今年は重さ7両以上の大きめのカニの水揚げ量が約40%減って値段は昨年より約15~20%高くなり、1匹480ドルくらいになる見込み。一方、香港内で検疫の済んでいないカニが出回る可能性があり、注意が必要だ。最近は中国本土内でインターネットを使って購入した安価なカニを香港で販売するケースがある。見た目は大きいのに20、30ドルで売られている場合は深センから持ち込まれた可能性がある。こうしたカニは検疫の有無が不明で安全性が疑わしいので購入しないよう呼び掛けている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14239