バックナンバー
|
|
消費者委の調査、液体調味料に発がん性物資
消費者委員会は先ごろ、香港域内で流通している調味料についての成分検査を行った。8月16日付香港各紙によると、今回対象となったのは、しょう油などの液体調味料40種。このうち11種に微量ながら「4―メチルイミダゾール」が含まれていることが分かった。4―メチルイミダゾールは米国では発がん性物質のひとつとして指定されている。40種の中で最も多くの4―メチルイミダゾールが含まれていたのは「御品皇」ブランドのしょう油「御品皇金標抽」、次に多かったのが同珍ブランドのしょう油「同珍王字老抽」だった。この2種の場合、毎日小さじ半分から4杯分摂取すると、米国の安全基準値を超えてしまうという。一方、40種すべてから化学調味料(MSG)が検出された。細菌検査では、大腸菌やサルモネラ菌が検出されたサンプルはなかった。香港では現在、しょう油の品質を規制する法令はないため、消費者委は台湾の安全基準に沿って検査を行ったが、40種のうち10種が台湾の基準に満ちていないことが判明。消費者委では、調味料を選ぶ際は、成分表示とその序列を確認し、大豆などの天然成分が優先表示されているものを選ぶよう呼びかけている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15136