特区政府は８月１２日、２０１６年第２四半期の経済統計と通年見通しを発表した。第２四半期の実質域内総生産（ＧＤＰ）伸び率は前年同期比で１．７％となり、前期（第１四半期）の同０．８％から拡大。前期比では１．６％で、前期のマイナス０．５％（修正値）からプラスに転じた。世界経済の成長は第２四半期も依然緩慢だが、年初に比べれば改善し域内の貿易活動も回復傾向が見え始めた。このため香港の輸出は４期連続のマイナス成長を経て第２四半期に緩やかな伸びを回復し、前年同期比２．０％増となった。個人消費は同０．６％増の微増にとどまったが、投資は建設需要の伸びが加速し減少幅が同４．９％減に縮小した。上半期のＧＤＰ伸び率は同１．２％だったことから、通年伸び率予測は２月の財政予算案で発表した１．０～２．０％に据え置いた。一方、消費者物価指数（ＣＰＩ）伸び率（基本物価上昇率）は第１四半期の２．８％から第２四半期は２．３％に縮小。通年伸び率予測は２月に発表した２．０％から２．２％に上方修正した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15204