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最新号の内容 -201607018  No:3986
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海洋汚染深刻、ゴミでウミガメがひん死に

 海に流出したり投棄されたゴミによる海洋汚染は深刻で、ウミガメの生態にも大きく影響を及ぼしているという。7月15日付香港各紙によると、海洋公園(オーシャンパーク)が昨年、ひん死だったアオウミガメに、香港では初めてとなる腸の手術を行った際、腸の中で釣り針や漁業用網、プラスチックなど大量のゴミが見つかった。手術を受けたのは昨年11月に西貢清水湾の防サメネットの近くで発見され、エルモと名付けられたアオウミガメだ。脱水症状に陥った状態で捕獲され、甲羅に赤いペンキや海藻がこびりつくなど人間と接触した形跡があったそうだ。腸閉そくを起こしていたため、開腹手術をして、現在は回復に向かっている。エルモは推定6~8歳で体重は17キロ、今夏にも海に戻せる見込み。海洋公園の話では、2000年に漁農自然護理署との協力を始めてからこれまでに保護したウミガメは41匹、うち23匹が過去5年内に捕獲されたカメだ。そしてこのうちの12匹はゴミを飲み込んでいたという。目下、エルモを含め3匹が園内で治療を受けている。同園では市民にゴミを海に捨てず、海洋生態を大事にするよう呼び掛けている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=9274