香港の劣悪な住環境の代名詞となっている●房（単一のフラットを複数の部屋に小分けして賃貸している集合住宅）に住む女性が、自身の１０歳の娘が家主に性的暴行を受けたと訴え、波紋を呼んでいる。６月２２日付香港各紙によると、部屋の借主で原告の女性は２０１４年４～６月に娘が被害に遭ったと主張しているが、被告である家主とその女性は愛人関係にあったことが判明。強姦事件が起きたとされる時期に、女性は娘を連れて米国に移住するつもりで、家主に対して毎月のお手当２万ドルを１０年分先払いするように要求していたという。支払いを拒否してから家主は携帯電話のメッセージなどで嫌がらせを受け始めたと言い、女性はお金を払わなければ娘に暴行したと通報すると脅迫。妻に知られることを恐れた家主は１４年末に１０万ドルを２回渡したにもかかわらず、その後も金の請求が続き、最後には４６５万ドルを要求。拒否した後、女性は警察に通報した。事件が明るみに出た当初は家主の少女への卑劣な行為が世間に糾弾されたが、次第に愛人による狂言である可能性が浮上してきた。家主が●房を２６０部屋も所有し、月収は２５万ドルに達するとも報じられ、大きな注目を集めている。　【●＝當にりっとう】【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14904