梁振英・行政長官と特区政府保安局の黎棟国・局長は６月２０日、銅鑼湾書店事件について記者会見を行った。２１日付香港各紙によると、梁長官は銅鑼湾書店の林栄基・店長が記者会見を行ってから警察がただちに林氏と連絡を取ろうとしているが、まだ林氏からの応答がないと説明。２０日朝に部門をまたいだ会議を行い、（１）香港人の事件に対する関心と懸念を中央政府に書面で伝える（２）香港（警察）と中国本土（公安機関）の相互通報システムの改善と透明度の向上（３）必要あれば担当官を北京に派遣――の３つを決定したと述べた。黎局長は本土の関連部門から林氏の引き渡しや銅鑼湾書店の顧客リスト提出を求められた場合について聞かれ、香港警察は香港の法律に基づいて対応すると答えた。これに対し民主党の何俊仁氏と自由党の鐘国斌・主席は、梁長官自身が北京に赴くべきと指摘。また何氏は現在のところ越境執法を示す証拠はないと認め、林氏が本土に戻る途中で気が変わり記者会見を行ったのを誰にも阻まれなかったのは公権力が行使されなかった証明と指摘した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14919