香港金融管理局（ＨＫＭＡ）はこのほど、住宅ローンの融資比率が高い物件が続々売り出されている状況に対し警告を行った。６月２１日付香港各紙によると、ＨＫＭＡの阮国恒・副総裁は２０日、同局ホームページに掲載した論説で「デベロッパーが提供する住宅ローンが全体に占める割合はまだ小さいが、過去１年でデベロッパーによる住宅ローンは急速に増えた」と言及。デベロッパーが提供する住宅ローンは間接的に銀行の潜在的な融資リスクを拡大させるため「ＨＫＭＡは銀行と何らかの措置を打ち出す必要があるかを検討している」と警告した。特に最近、デベロッパーが提供する住宅ローンは融資比率が８５％や９５％、ひいては１２０％と高く、不動産物件を抵当にした融資や初年度は返済・金利不要、収入証明不要などの優遇を設けていることがＨＫＭＡの神経に触れたとみられる。阮副総裁は購入者に対し、将来の状況の変化を考慮して自身の返済能力を慎重に見定めるよう呼び掛けた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14916