スイミングプールや海水浴場で任務にあたるライフセーバーたちが６月９日、待遇改善を求めてストライキを行い、この影響により海水浴場３カ所でライフセーバーが不在となる事態に発展した。１０日付香港各紙によると、同日は屯門胡蝶湾、西貢銀線湾、厦門湾ビーチで計４７人がストライキを行い、超過勤務や休暇取得困難、プレッシャー増大により任務遂行に影響が出ると不満を訴えた。労働組合によれば、香港では季節性契約のライフセーバーが毎年８００～９００人必要であるのに、今年は現時点での欠員は２００人。３つのビーチのうち、胡蝶湾は本来は３３人編制での勤務だが、実際は２８人がシフト勤務している状況だ。九龍公園のスイミングプールはさらに深刻な状況で、本来７２人編制なのに４８人しかいないという。人手不足の原因は、専門資格取得の難しさと待遇が比例しないため。ライフセーバーになるには１５項目を超えるテストに合格しなければならず、試験準備に１年くらいの時間を費やす上、費用も１万ドルを超えるため受験の敷居が高くなっているようだ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=9902