特区政府保安局は６月２日、香港市民の外国への移住に関する統計を発表した。３日付香港各紙によると、統計は外国への移住のため警察に犯罪経歴証明書を申請した人の数やその他資料に基づくもの。昨年の推計移住者は約７０００人で、前年に比べ約１００人増加。主な移住先は米国、オーストラリア、カナダで、特にオーストラリアは前年比５％増の２０００人だった。環凱移民顧問公司によると、移住に関する問い合わせや申請は２０１２年から増え、主な理由に社会不安、政治的対立、住宅価格高騰、教育問題などが挙がっている。特に今年旧正月に旺角暴動が発生してから現在までの問い合わせ件数は前年同期比２５％増、１４年にセントラル占拠行動が発生してからの半年間は同３０％増だったという。また台湾の内政部移民署の統計では、台湾に移住した香港市民は１４年が前年比２０％増の６９７人、１５年が同２８％増の８９１人で、１３年に比べると５５％も増加している。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14252