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香港人襲撃の本土籍の女、5万ドルで保釈
香港の親子連れを襲撃し逮捕された中国本土籍の女(27歳)の裁判が5月11日、沙田法院で開かれた。12日付香港各紙によると、被告は傷害罪と襲撃罪の2つの罪状で起訴されたが、5万ドルを払って保釈が認められた。ただし、中国本土へ逃亡できないように双程証(香港と本土間の往復通行証)を当局に提出することと、香港域内の一定の住所に滞在し、週に3回警察へ出頭することが科せられた。次の公判は6月8日に開かれる。被告は深セン市羅湖区に居住する主婦で、夫は貿易会社を経営。観光目的で来港し、香港籍の友人宅に滞在していたという。この事件は香港社会から大きな注目を集めた。香港のネットユーザーらは被告の行為を強く批判。公判当日は被告の行為に抗議する市民数十人が裁判所の前に詰めかけ、「居住地を問わず香港の司法による厳正な裁きを求める」との横断幕を掲げた。混乱と危険回避のため警察は裁判所の一部を閉鎖し、閉廷後に被告を通常のルートではない地下コンコースから専用車両で移送する特別措置がとられた。しかしこの措置に対しても「特別扱い」と不満の声が出ている。被害者の親族が事件の目撃証拠を捜していると報じられたが、事件現場となったショッピングモールの防犯カメラから事件の映像が見つかったもようだ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14594