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死亡確認せずに遺体安置所へ、病院が謝罪
沙田医院で患者の死亡を確認しないまま遺体安置所へ移送したことが分かり、同院では4月7日に会見を開いて謝罪した。8日付香港各紙によると、同院の内科病棟に入院していた87歳の男性は3月30日に病状が悪化し心肺停止に陥っため病院が家族に連絡し、最後のお別れをしたという。その後、本来ならば医師が死亡診断書にサインしてから遺体安置所へと運ばれるのに、看護師がその手続きを踏まずに移送を手配し、死亡から約3時間後になってやっと担当医が安置所で死亡診断書を作成した。同院ではこの一件を4月5日にマスコミからの問い合わせを受けるまでは発表しておらず、医院管理局にも報告していなかった。香港の医務条例では、死亡した瞬間に死亡の確認をしなくてはいけないわけではない。ただ、出来るだけ早く確認することとされている。また死亡の確認場所についても決まりはなく、死亡時刻をさかのぼらなければ、安置所で死亡を確認することも違法ではない。しかし医院管理局のガイドラインでは、看護師は死亡の宣告はできず、医師による死亡確認を得てからでないと安置所へ移送することはできない。今回のケースは担当医が当時、他の診療を行っていたことから看護師が手順を怠ったとみられるが、同院では原因を調査して再発防止に努めるという。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14123