先の立法会補欠選挙をきっかけに台頭が注目されている「本土派」（排他主義勢力）は内部分裂が深刻化しているもようだ。３月７～８日付香港各紙によると、本土派の最大勢力である熱血公民、香港復興会、普羅政治学苑は９月の立法会議員選挙で５選挙区すべてに候補を擁立すると発表。事前に何も知らされず排除された本土民主前線や青年新政などの支持者がこれに反発を抱き、ネット上では攻撃合戦が続いている。さらには補選で落選した本土民主前線の梁天琦氏が実は香港出身でないことが明らかになり拍車がかかった。梁氏がネットメディア「端伝媒」のインタビューで母親の出身地である湖北省で生まれ香港に移住したことに触れたため、ネットユーザーらは即座に梁氏を「偽本土派」と攻撃。本土民主前線が中国本土からの旅行者や移住者を排斥していることとの矛盾や、選挙活動中は出身を隠していたことが批判されたが、梁氏は「出身地は関係なく、香港の文化を尊重し、香港の核心的価値を守ろうとしていれば香港人だ」と反論した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14088