最新号の内容 -201600302 No:3897 |
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銅鑼湾そごう、過去9年で初のマイナス成長
そごう(崇光百貨)を傘下に持つ利福国際が2015年通年の業績発表を行ったが、07年以降一貫して右肩上がりを記録していた銅鑼湾そごうの売り上げが、昨年マイナス成長となったことがわかった。3月1日付香港各紙によると、利福国際グループ全体の売り上げは61億7100万ドルで前年度比3.4%の微増となっているが、純利益は19億1400万ドルと同10.7%のマイナス。久光大連店の売り上げが同23.8%減となったことや久光瀋陽店が開店からわずか2年で閉店したことの影響もあるが、グループ全体の売り上げの73%以上を占める香港業務の不振が大きい。07年から常に右肩上がりとなっていた銅鑼湾そごうの売り上げがこの15年でストップ、前年度比4.5%のマイナスとなったという。同社の劉鑾鴻・主席は具体的な挽回策として「好評だった年2回の『感謝ウィーク』の期間延長」をアピール。中国本土で主流となりつつあるEC事業の参入については「まだ自前でプラットフォームもない状態。上層部で検討はしているが、まだ実店舗を主体に考えたい」と、消極的な姿勢を見せた。【関連記事】