最新号の内容 -201600226 No:3894 |
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経済のファンダメンタルは引き続き厳しい
コンサルティング会社JLアドバイザーは2月22日に配信したリポート(広発証券発表)で、中国経済と市場への影響に対する見方を示した。中国人民銀行の周小川・総裁の中国通貨のサポートに関する直近のコメントを受け、人民元は最終的に安定し、ここ数週間で強まりをみせてきたが、その他の経済ファンダメンタルズは弱いままである。直近の中国のデータによると1月の貿易は、輸出は前年同期比11.2%減、輸入は前年同期比18.8%減。PPIは-5.9%から-5.6%とほんのわずか改善されるなか、CPIは厳冬と旧正月のため12月の1.6%から1.8%とわずかに回復。新規の人民元融資は1月に2兆5100億人民元と記録を更新し、前年同期比70%増だったが、これらの要因は持続可能でない人民元切下げ期待と旧正月によるところが大きかった。一方、投資家は中国政府が国有企業の改革と経済成長の影響のバランスをどのようにとるのか見ると同時に上場企業が3月に業績を発表する企業収益から手がかりを待っているという。詳細はJLアドバイザーのHP(www.jladvisers.com) を参照。【関連記事】